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第19話 幸せの筋肉プリン!

Penulis: 霧原いと
last update Terakhir Diperbarui: 2025-12-06 16:39:12

「筋肉クッキングって何だよ!?」

「わーい、おりょうりだー!」

 ざわつくグルメシア兵士たちと、嬉しそうに飛び跳ねる王女様へ、私はふふんと笑いかける。

「お料理ですよ! ここで、料理をするんです」

「だから、我々は美食しか――!!」

「美味しければ良いんでしょう? だったら出来ることをやってみましょうよ。こうしてじっとしていても、お腹がすくだけですよ!」

「そ、それはそうだが……」

「大丈夫、私に任せてください! 美味しいご飯がみんなをハッピーにするというのには、同意ですし!」

「しかし何を作る気なんだ? こんな設備もない森の中で……」

「実はもう、考えてあります。筋肉プリンです!!」

「なんだその、暑苦しい料理は!」

「はいはい。役割分担始めますよー! まず、グルメシア兵士さん達、さっきみたいにお鍋は出せますか?」

 私の問いかけに、一部の兵士さんたちがおずおずと手を挙げた。

「あ、あの、俺、出せます!」

「実はこれ、召還魔法だったんだぜ」

「鍋だけで良いですか? 他の調理器具もいけますよ!」

 意外と積極的な彼らに、赤髪のグルメシア兵リーダーが慌てて声を荒げる。

「おいこら、お前達! なに、ちょっとやる気になっている!? 正気か??」

「だって、兵長! プリンですよ、プリン!!」

「食べたくないですか!?」

「はい、喧嘩しない! 次は材料集めですね。貴方たちは、プロテインバードの卵を探してください。きっとこの辺りに生息していますから。貴方たちは、アイアンビーの蜂蜜を。残りの人たちは、石を積んでかまどを作りましょう!」

 私はてきぱきと指示を出した。実は村での炊き出しの後、この世界の食材が随分現実世界と違うことに気づいた私は、色々と勉強していたのだ。まさかその知識が、ここで役に立つとは!

 それに、大佐が作った筋肉プリンはみんなに大好評だった。あれなら、きっとグルメシア兵の人たちにも喜んでもらえる自信がある!

 一通り話した後、私は、いまだにどこか納得のいかない顔をしているグルメシア兵リーダーの肩へポンと手を置いた。

「貴方には、特別な任務をお願いします」

「なにっ!? 何の権限で……!」

 彼の反論をものともせず、私は、ずずい、とキンバリー王女様を彼の傍へ差し出す。

「キンバリー王女様の遊び相手です!!」

「なにーっ!?」

「やったー!! 赤髪のおにい
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